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きっと47なのね。

気分はお兄ちゃんですが47歳らしいですよ。

半球。

WHEN YOU WISH UPON A STAR 
 
私は今 南の一つの星を見つけて気づいた。
南天に輝く南の一つ星が見えるってことはココは北半球なのか?
どうせ見えるなら南十字星の方でお願いしたかった。
この仮設監視小屋に送り込まれてはやふた月。
最初に聞かされていた契約期間も
「まぁ実際に何も見つけていないし仕方ない」
と思うことにし考えようによっては
衣食住を保証された何不自由ない暮らしだと
ポジティブシンキングに生きようと決めた矢先
よりによって生まれ育った南半球ではなく
かつての栄華の慣れ果てが点在する
放棄された北半球に置き去りにされているとは。
今更ながらに死んだばあちゃんの言葉が思い出される
「上手い話と
『あ〜、もしもし俺だけど』
ってかかってくる電話には気をつけなさい」
あの募集広告にまんまと飛びついてしまった自分を呪うべきか
はたまた
まだ純真だった子どもの頃
夢中になっていた星空の神秘への憧れが
一つ叶ったことを喜ぶべきか?
とりあえず
私の雇い主が私の事を覚えていてくれることだけは
全力で祈っておこうか。

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西暦2000年代の終わり
徐々に地球を蝕んでいた温暖化現象がついにその牙をむく
南極大陸の氷の融解による海面の水位の上昇と
東アジアのジャングルで突如発生した新型ウィルス
その混乱も収まりきっていない2100年代中頃に起こった地殻変動
完全に資源が枯渇し原子力発電に頼りきっていた先進国
とりわけ世界の警察と自称する大国や
ユーラシア大陸北の超大国は完全に崩壊し
人間の立ち入ることの出来ない死の大陸となってしまった。
西暦2400年頃のお話。
人類の生息圏の大半は南半球に移りなんとか生きながらえていた。
そんな人類はおかまいなしに
どこからともなく湧いてくるブチ猫たち。
「いったい彼らはどこから来て何処ヘ向かうのだろう」
そんな書き出しで始まる
西暦2200年代中頃に発表された
生物学者のE何某博士の「庭猫理論」がまとめられている
著書『猫の生態 Mの記』は大ベストセラーとなり
200年経った時代にもしっかりと語り継がれていたりする。
 
「某国のEです 」エピソード7~猫の惑星~
act.4 WHEN YOU WISH UPON A STAR
 
この物語はフィクションです
 
 
前のお話は下記よりお読み頂けます。
←act.3


越境。 - じゃあ44でいいじゃん。

←act.2


淘汰。 - じゃあ44でいいじゃん。

←act.1


新編。 - じゃあ44でいいじゃん。