てか48なんだけどさ。

気分はお兄ちゃんですが48歳らしいですよ。

淘汰。

TOMORROW NEVER KNOWS

 

もう何日、同じ星空を眺めているだろうか
そして
この広大な砂漠の丘陵を滑るように移動するあれを。

思えば
行きつけの喫茶店の掲示板にあった
「観測員募集」の貼り紙を見たのがケチのつき始めだったのか?
ただ一カ月何かを見ているだけで猫を買って飼う生活が
配給や就業、就学まで優遇されるA級市民としての生活が叶う
ほどの稼ぎができるなんて
今にして思えば上手い話にまんまと乗せられてしまった。
そして契約終了の日に届いた任務延長の知らせ。
砂漠の真ん中でカプセルに閉じ込められ
いつ現れるやもしれない対象を
待ちながら夜行性のアレ達の習性に合わせ
昼寝て夜起きる生活。
それにしても話には聞いていたが
あんなにも見事に
砂漠の起伏を利用して滑るように移動できるものなのか。
最初のうちは面白くて良い気分転換になっていたが
一カ月以上も経つとさすがに見飽きてきた。
果たして対象とやらは現れるのだろうか?
それよりも
私は任務を完了させて無事に
家族の元へ帰らせてもらえるのだろうか。

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西暦2200年の終わりごろ
「庭猫理論」を発表し提唱した生物学者のE何某博士により
この時代に合わせてたくましく進化を遂げた猫の生態が
少しづつではあるが解明されていく。
この時代の猫は大きく分けて3種類に分類される。
まず既に地上の三分の一以上を占める砂漠に点在するらしい
猫の穴(仮称)と呼ばれている場所から
猫として砂漠に現れた生体。
「チビ猫」と分類さるこの猫は楕円形に近い体型を有し
足を前後に伸ばし流線形を作って
砂漠の丘陵の起伏を巧みに利用しまさに滑るように移動する。

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↑資料画像(E何某博士撮影と言われている)
全容は解明されてはいないが
どうやら広大な砂漠を移動する為の栄養や水分が
楕円形の体型の殆どを占めるらしい。
この猫の穴から現出した「チビ猫」のうちで
無事に町まで辿りつけたものは「野良猫」と分類され
この「野良猫」を保護し繁殖に成功して初めて
「庭猫」となり高額で流通する事となるのである。
西暦2000年初頭までは品種改良等により
多種多様な姿や柄が確認されていたが
E何某博士による庭猫理論が発表される頃には
全ての猫がブチ柄となっていた。
 
「某国のEです」エピソード7~猫の惑星~
 
※この物語はフィクションです。