まだ49なんだからね。

気分はお兄ちゃんですが49歳らしいですよ。

融合。

一昨日の記事に書いた

平和な邑の子ども達が通う中学校のH先生は
僕の中学時代の恩師と言うか僕が通っていた中学校の
音楽の先生で当時は岡山在住で
30代後半(岡山在住時はウチの実家の近所にお住まいでした。)
教務主任になるくらい
いずれは女性教頭、女性校長にって言われていた先生が
10年くらい前に大病を煩われその病床でふと
「生まれ育った町で田舎者としての天寿をまっとうする」
って考えが浮かんじまったらしく
故郷である僕の職場のある町に帰ってこられて
娘さんの成人式の記念写真を写りにウチの職場へ来られて
「あ、もしかしてT君じゃない久しぶりねぇ。
世の中狭いねぇ」
みたいな話をしたりして
ウチの会社にその頃は全くなかった
中学校の演奏会とかの撮影を依頼してくれたり
「退官間際の最後の我儘」と市内の吹奏楽祭の撮影を
他の写真屋さんからウチに変えてくれたり
その縁で中学の卒アルが依頼されるようになったりと
どっちかと言えば恩師というよりは恩人な感じです。

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そんな先生が定年後に嘱託勤務で着任されたのが
平和な邑の子ども達が通う地域にたった一つの
しかも一学年一クラスしかない小規模の中学校で
10人くらいしかいない吹奏楽部員と一緒に
地域のイベントに積極的に参加したり
保育園や老人施設で訪問演奏したり
邑中に音楽の楽しさを伝える洗脳啓蒙活動の結果
今ではその中学校の女子生徒の二人に一人は吹奏楽
みたいな感じになっています。
 
H先生流の指導方法。
一番の上達法は場数を踏むこと。
「いっぱい失敗して恥をかいて友達に助けてもらい
いっぱい練習して頑張ってる過程も含めて
見て下さった方に拍手をもらって嬉しい気持ちが倍増する」
は素直で大らかな邑の子ども達と見事に融合して
先日行われた市内の小中学校合同の音楽発表会では
今迄は自分の子どもの発表が済んだら帰っていた
小学生の保護者の方まで「O中の演奏だけは見て帰ろう」と
小学生の部が終わっても席を立つ方が少なくなるくらい
決してズバ抜けて上手ではありませんが
実に中学生らしい演奏を魅せる吹奏楽部になりました。
的な事を
昨日の秋田(id:monosuya86)のよく出来たお嬢のブログを読んで
思ったりしたのでした。
 
平和な邑の子ども達の演奏の様子と
御年6?歳のパワフルな背中から雰囲気だけでも伝わりますか?

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楽しむ為には見た目も肝心と
初年度はH先生が自腹を切って揃えた演奏服も
今では邑の中学校のトレードマークになりつつあります。

最近は
邑の子ども達にT君って君付けで呼ばれるのも
楽しくなってきましたが
それも絶対、先生のせいなんですからね。