まだ49なんだからね。

気分はお兄ちゃんですが49歳らしいですよ。

本格。

昔から俗に言う本格ミステリの小説が好きだ。

判りやすく言うと名探偵が大活躍するミステリ。
シャーロックホームズも金田一耕介もその孫の一君も。
僕は漫画も大好きな子だったのだが
ミステリだけは小説の方が良い。
場面設定も登場人物の描写も含めて文字の方が後の種明かしで
騙された感に納得できるから。
イラストレーターの方がどんなステキな挿絵を書いていらしても
申し訳無いけど最初に読む時はスルーして文字に集中したい。

そう僕にとって本格ミステリは騙されてナンボなのだ。
仕掛けも謎解きもできるだけスケールがデカイ方がいい。
だってお金払って買ってるんだからさ。
読み始めてすぐ犯人がわかる様な感じはさけて頂きたい。

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本格ミステリにだけ限定して言えば
「そんな訳あるか!」的な場所に
「そんなヤツいねえ!」的なメンツが集まり事件が起こってこそなのだ。
そして何故か同席している名探偵によって事件の謎が一番最後に明かされていく
必然的不可思議を思う存分味わってこそなのだ。

事件のあるところに名探偵が現れるのではない。
名探偵の行く所に事件が起こるのだ。
絶海の孤島も嵐の山荘もセレブが集う舞踏会も
名探偵がその場にいてこそ成り立ち、そして誰もいなくなったりするのだ。

そんな僕にとって綾辻行人さんによる館シリーズ
僕の大好きなエッセンスが全て詰め込まれている名作集で
中でも「時計館の殺人」は
館の仕掛けも時間のトリックも探偵の巻き込まれ方も完璧だ。
できれば映像化もドラマ化もされることなく
本格ミステリの傑作として語り継がれる事を希望します。
けっして殺人方程式みたいなドラマ化だけはされませんように。

ちなみに岡山県が舞台らしい水車館も押したいが
残念ながら僕的には少し血生臭すぎるんだな。