弁当。
僕が高校生の頃の話。
ウチの母は毎日僕にお弁当を作って持たせてくれていた。
真面目にサッカー少年として
朝練にも出ていた1年生の時も
その後
「真夏に本気でサッカーをするのは大馬鹿者」理論の元
サッカーを辞めて遊び人デビューしてしまった後も
卒業するまで毎日学校へ行く日は
お弁当を作ってそれから仕事へ出かけていた。
中学までは給食だった僕は
その有難さも大して感じる訳ででもなく
どっちかと言えば毎日学校の食堂でAランチを食っていた
某お医者さんの御曹司の事を羨ましくさえ思っていて
その後、大阪で一人暮らしを始めて
その後、コマーシャルの世界で一番下っ端の
雑巾と呼ばれるアシスタントの扱いを受けてやっと
母が作ってくれたお弁当の有難さを思い知る事になった。
そんなこんなもあって
母の日のプレゼントだけは毎年欠かさないようにしていて
だからこそ
毎日毎日とっても美味しそうなお弁当を作っているお母さんと
そのお弁当を素直に美味しいと表現できるお嬢を
「なんだか良い親子だなぁ」と
羨ましく微笑ましく思っていたりして
かといって僕にできる事と言えば
共感のコメント入れたり偶にネタにしてあげたりくらいしか
無いのだけれど。
まぁアレだ。
お嬢がこのまま元気に旅人じゃなかった成人になって
お母さんのような立派な芸人じゃなかった大人になって
「では二十歳ということで」的なブログでも書いてたりしたら
でもってその頃、何処でもドア的なモノが開発されていたりしたら
晴れの国暦を凌ぐぐらいの勢いの写真集とか
作ってあげない事も無いよ。
それまでしっかりネタ繰ってじゃなかった
僕がどうしても写しに行きたくなるようなレディに
なっていてくれたまえ。
エージェントY事
11月なヤンキーさんの美味しいお弁当記事の無事掲載を祝して
なんちゃって流写真術宗家 倉敷のT君より。
追伸。
父の日のプレゼントを偶に故意に忘れるのは
髪の毛の遺伝子の事を呪っている訳ではありません。