事故。
悲劇は突然に訪れる。
例えば報道特番やニュースなんかで
凄惨な交通事故の様子などを見た時に
「怖いな」とか「被害に遭われた方が可哀想だな」とか
漠然と思ったりはするけれど
普段の通勤時に電車に乗っている時には
まさか事故に遭遇するとか思ったりはしていない。
いつも通り電車に乗って
いつもの駅で降りて
そんな日常が一瞬で壊れてしまう。
それは先週の金曜日。
いつもの様にホームで電車を待っていた
最初は
「信号の緊急ボタンが押された為
「信号の緊急ボタンが押された為
安全確認を行なっているので到着が遅れます」
と言うアナウンス。
しばらくの後
「電車とトラックの接触事故が起きたので
運転を見合わせます」
に変わった。
その時は既に20分以上遅れていたのと
駅員さんにも詳細はまだ伝わっていないというので
一旦帰宅して車で出勤することにした。
そして夕方のニュースで衝撃の詳細を知ることになる。
乗員、乗客合わせて重軽傷者18人。
電車の車両にはまさにトラックと接触時に出来たであろう
衝突の大きさを物語る凹みや亀裂。
僕が毎日通勤に使っている時間の電車。
しかも一番の重症だったのは
僕が卒アルを作っている専門学校の上級過程の三年生。
それこそ去年の春
無事に2級過程を修了して2級整備士の免許も取って
来年の春の一級取得に向けて頑張っていたのに。
ついこの間
事故があった日のほんの二日ほど前
学校の学生募集パンフレット用の撮影をした時に
GTRの前で爽やかに笑っていた彼が
今は病院のベッドの上にいる。
ただただ早くの回復を祈るばかりだ。