まだ49なんだからね。

気分はお兄ちゃんですが49歳らしいですよ。

隊長。

今日は伝説の男の話をしよう。

それはまだW杯出場が日本サッカー界の悲願だった頃の話。
日本のサッカーシーンに彗星のように現れた彼は
あと一歩、本当にあと一歩のところまで僕らを導いてくれた。
それと同時に
まだ二部リーグだった所属クラブをトップリーグに押し上げ
しかもトップリーグの常勝軍団に変えて行った。
サックスブルーのユニフォームには背番号9
魂のストライカーと称され
人は彼を親しみを込めてゴンちゃんと呼び
僕のような信者は敬意を込めて隊長と呼ぶ。
「他のFWに無い武器?笑顔ですか」
「好かれる理由?やっぱ下手くそだからじゃないですか
あまりサッカー上手すぎると嫌味でしょ」
そんな発言とはうらはらに数々のリーグ記録を塗り替えできた彼。
記録はいつか次なる誰かに塗り替えられても
彼がサッカーファンに与えた記憶は決して色あせることはない。

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そんな彼を象徴する出来事がつい最近起こった。
先日行われたキリンカップホンジュラス戦。
試合中は解説者として
一緒に出演した少ない語彙をフルに生かして気持ちで解説する元DFと
楽勝ムードのゲームをお祭モードで盛り上げる掛け合いを見せ
そして試合終了後のインタビューにて
彼の最大の魅力である人間力をいかんなく発揮させた。
「お疲れ様でした」と両手をさしだし握手をし
選手の目をしっかりと見て質問する真摯な態度で
選手にも視聴者にも分かりやすい言葉を選ぶ。
僕はあんなにも穏やかな表情で率直に語る本田君を今迄見た事がない。
テレビ収録ならまだしも
大勝した試合とはいえ試合直後のインタビューで
日本のエースからあの表情とあの言葉を引き出したのは
紛れもなく彼の功績だったと思う。

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ここで一つ僕の提案を書いておこう。
「おもてなし」の心で開催する2020年の東京五輪
U-21(二十一歳以下の選手)で世界と戦うサッカー男子代表の
オーバーエイジ枠に彼を招集してはどうだろうか。
現役引退の最後の最後まで
代表でプレーする事を目標とし誇りとしてた彼の事だ
まだ6年もあるので早目に方針を決めて打診すれば
肉体改造はおろか膝や足首を超合金パーツにしてでも
グレートナカヤマジンガーとして復活してくれるだろう。
それは冗談だとして
例え試合に出ることはできなくても
サッカーの神様さえ味方する彼の人間力
大いなる日本の力となりえるはずだ。
もし海外の記者から聞かれたとしたらこう答えればいい
「みんな彼の事が大好きで彼もみんなの事が大好きだから」
とても簡単なことだと思うのだ。