追想。
これは少し前に道程と言う記事でも書いたのですが
僕がずっと前から応援しているある女子サッカー選手のお話です。
これから始まる女子サッカーW杯に向かう選手たちと
先日マジメな記事を書いてた
奈良のお嬢(id:ka-ruto)へのエールを込めて
少し長めの話な上に何話かに分けて続きますが
どうか最後までお付き合い頂ければ幸いです。
まだ
なでしこが今のように日本中から注目されていなかった頃
なでしこが今のように日本中から注目されていなかった頃
今は廃部になってしまった薄水色のジャージのチームに
スピードと突破力で勝負するエースがいました。
代表にも呼ばれるようになった彼女は更なる飛躍を目指すために
当時日本から一番近いプロリーグのあるアメリカに渡ります。
しかし
チーム事情やプレースタイルの違いから思うような結果は出せず
日本にてもう一度プレーすることになります。
所属チームが変わり結果も思うように残せない毎日。
その頃ドイツW杯出場件をかけて戦っていた
なでしこの監督から代表招集の連絡があり
なでしこの監督から代表招集の連絡があり
久しぶりになでしこのジャージの袖を通した頃
あの事件は起こったのです。
前に所属していたチームは活動休止状態になり
それだけならまだしも
彼女の元チームメートや同僚には
「こんな時にサッカーどころじゃないだろう」
とか
「こんな事態を起こしておいてよくサッカーなんか出来るな」
みたいなひぼう中傷が届くようになる。
当時女子サッカー選手としては珍しく個人ブログをもっていた彼女は
事故は起こってしまったけれど
専門書を調べて書いた予測できなかった事態や
専門書を調べて書いた予測できなかった事態や
それが同僚達の責任ではない事や
復旧や拡散防止の為に不眠不休で頑張っている事実を
彼女のブログに記事にしたのだが
非難は治らないどころか
「関係ないヤツが口を挟むな」的なコメントさえくるようになり
あの一言をたまらず書き込んでしまったのだ。
「そんなに文句言うなら電気使うな」
かくして彼女のブログは大炎上し同僚の弁護をした記事ごと
削除しなければならない事態を迎える。
失意と無力感に襲われた彼女に救いの手を差し伸べたのは
代表チームを率いる監督だった。
「控え選手でいいならドイツについて来い」
自分にはまだ手を差し伸べてくれる人たちがいる
自分にはまだサッカーができる場所がある
彼女はその時一つの誓いを立てた。
「今の自分にできることを精一杯する」
例え試合に出られなくても
チームの為にできることはたくさんあるはずだから。
次回へ続く。