まだ49なんだからね。

気分はお兄ちゃんですが49歳らしいですよ。

邂逅。

LONELY BUTTERFLY

私が数ヶ月に渡り軟禁され
意味なく砂漠を連れまわされた仮設観察小屋と呼ばれる
このシェルターが辿り着いたのは荒れ果てた町の外れだった。
北半球が放棄された地というのは本当のようで
私が生まれ育った南半球の町のような防砂壁も無ければ
町に辿り着いたチビ猫と呼ばれる生態が
防砂壁を乗り越える為のネットも張られていない
まぁ防砂壁が無いのだから当然と言えば当然か。
とにかく私はその荒れ果てた町に入ってみることにした。
このシェルターが辿り着いたという事は何かしらの意味があるのだろう
と言えばカッコがいいが実際の話
あの小屋に何か月も閉じ込められていたのだ。
ソコが何処か分からないにせよ町に辿り着いたのだ。
つい入ってみたくなった私を誰が責められようか。

鈍く重い色の雲に覆われた空。
砂埃にまみれて人の気配のしない街並み。
小一時間くらい彷徨った私の前に
突然一匹の野良猫が姿を現したのだった。

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それは決して史実として語られることの無い
封印された記録の中にある仮説の一つ。
まだ人類がこの星で栄華を極めていた時代には
多種多様な姿が確認され愛されてきた猫達は
西暦2100年頃にこの星を襲った天変地異によって
完全に種としての存続が途絶えてしまった。
そしてもう一つ。
人知れず繰り返されてきた
人類と得体の知れないナニカと呼ばれるモノ達との戦いの歴史。
この星から猫という古来種が途絶えた時
かつて初代エージェントEと呼ばれた男により
破邪の秘術を用いて封印されたナニカが目を覚ます。
そしてこの星の新たな猫として世界中にその姿を見せ始める。
これはこの物語においては史実である。
例え
川越ら辺に在住らしい整体師さんから抗議の山が届こうとも。
 
「某国のEです 」エピソード7~猫の惑星~
act.13 LONELY BUTTERFLY
 
この物語はフィクションです
 
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