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きっと47なのね。

気分はお兄ちゃんですが47歳らしいですよ。

生態。

某国のEです。
DO YOU LOVE ME?
 

「観察」と「観測」

この二つの任務だけを伝えられ
仮設観測小屋と名付けられたこのシェルターに監禁され
砂漠のど真ん中に放置されてから
いったいどれくらいの時間が経っただろう。
わかった事と言えば
生まれ育った南半球ではなく
放棄された地と学校で習った北半球に連れてこられている事と
私が閉じ込められているこの小屋は
私が寝ている間に移動していると言うこと。
毎日のように
目の前を流れていくチビ猫の数と方向を入力しているので
そのデータを元に移動しているのは想像に容易い。
ただここ数日観察したチビ猫は
任務当初に見た
「そりゃチビ猫ってよりデブ猫だろ」
的な体型から幾分細くなってきているように見える。
どちらかと言えば私が子どもの頃見た
野良猫に近い体型になりつつある。
私はこの小屋の目指す場所は
チビ猫たちが生まれる猫の穴と呼ばれる場所だと思っていたが
ならばチビ猫たちは丸くなっているはずだ。
私の観察結果を踏まえると
この小屋はチビ猫たちが流れ着く先へ向かっている。
放棄された地と呼ばれるこの北半球で
チビ猫たちが流れついた先に何があると言うのか?
流れついた先に町があって「ゴール」と書かれた看板と
ピコピコハンマーを持ちヘルメットを被った派手な衣装の男が
待っていたりはしないのだろうな多分。

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生物学者のE何某博士によって
庭猫理論がまとめられた西暦2200年頃
科学の衰退と世界的規模で地球を襲った天変地異により
衰退の一歩を辿る人類を尻目に
新たなこの惑星の主ともなるべく独自の進化を遂げた猫たち。
チビ猫野良猫庭猫と言う成長過程も独特だが
その後の過程もかなりに独自の生態を持つようになっていた。
砂漠を彷徨うチビ猫のうちは生殖能力を持たない。
庭猫になって初めてメスの性別が発生し
この状態を専門的には「ヨメ猫」と分類される。
一方、町に辿りついても庭猫とはならず
強く逞しく野良猫のまま生活し何年か生き抜いた猫には
オスの性別が発生しこれを専門的には「パパ猫」と分類するようだ。
パパ猫の中でもとびきりの強さと繁殖能力に長けた猫には
♪記号がつけられ
「パパ♪猫」と表記し区別するらしい。
ちなみに砂漠を彷徨うチビ猫のまま捕獲し飼い猫にしても
どこぞの整体院のブチ猫と同じタマナシ状態
にしかならないと言われている。
※この全ての分類及び表記もE何某博士の「猫の生態Mの記」より引用しております※
 
「某国のEです 」エピソード7~猫の惑星~
act.9  DO YOU LOVE ME?
 
この物語はフィクションです
 
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