まだ49なんだからね。

気分はお兄ちゃんですが49歳らしいですよ。

軌道。

僕が初めてノーヒットノーランと言う快挙を目にしたのは

まだ小学生高学年の頃だったか中学生になってたか
ともかく甲子園の高校野球のテレビ中継での事だった。
それまでの高校野球のエースのイメージ。
ものスゲ〜投手のイメージと言えば
ダイアリー版で書いた江川論でも触れた通り
わかっていても打てない
いや手が出ないストレートを投げる豪腕。
だったのだが
その左腕のそれは僕のイメージとは明らかに違っていた。
踊るように滑らかな投球フォーム。
テンポの良い投球リズム。
そしてブレーキの効いたまさに曲がり落ちるカーブ。
わかっていて狙っても当たらないカーブ。
子気味のいいピッチングで凡打と三振の山を築いていく左腕の
カーブの軌道と名前はすぐに僕の記憶に刻み込まれたのだ。

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それから数年の後
今度は生で彼のピッチングを目にする事になる。
埼玉県のとある小高い丘を露天掘りした
僕の師匠曰く
日本一(当時)風の読みにくい球場のマウンドで
やはり凡打の山を築いていく背番号47。
高校の時とは少しカーブの軌道は変わっていたけど
滑らかなな投球フォームと軽やかな投球リズムに
一緒に見ていた師匠が
「相変わらずえげつないまっすぐ放りよんな」
と何度もつぶやいたように
スピードガン表示ではさほどでもない球速だが
初速と終速があまり変わらない
キレの良いストレートが加わっていた。

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それからしばらく時は流れ3年前の夏の日に
彼は僕の職場の町に来てくれた。
お世辞にも良いとは言えない謝礼と宿泊施設にも関わらず
普通のド田舎の町の小中学生を相手に
明るく楽しくに野球教室の講師を務めてくれて
自ら率先して子ども達の輪に溶け込み
時間をオーバーしてまでも
最後まで丁寧に投球フォームを教えてくれて
田舎のおっちゃんおばちゃんが相手でも
真摯にそしてわかりやすく野球論を語ってくれた。
そんな彼が
福岡の選手とファンを導きどんな野球を見せてくれるか
今から楽しみで仕方がない。
と言うことで某ウサギ(id:hana-kaoru)さんへ。
きっともうとっくにご承知のこととは思いますが
僕の江川論を何度も覆した奇跡の左腕が率いるチームが
日本一になると思います。
てか、そうじゃなきゃイヤです。
若干予想っぽくないですが良いですよね?
とりあえず開幕前には間に合ったし。