まだ49なんだからね。

気分はお兄ちゃんですが49歳らしいですよ。

生立。

A DAY IN THE LIFE 

思えば子どもの頃からツイていない事の連続だった。
小学校の頃。
隣の家の幼なじみと一緒に野良猫を見つけた。
見つけたのも最初にエサを与えたのは私だったのに
何故かその野良猫は隣の家に住み着き
隣の家の庭猫になり
それから数ヶ月後には幼なじみの父ちゃんは出世して
隣の家も幼なじみも何処かへ行ってしまった。
若干だが本当に若干だが
庭はウチの方が広かったのに猫は隣の家を選んだのだ。
やがて私が上の学校へ上がる頃
もう一度野良猫を見つけウチの庭に誘うチャンスが訪れる。
「今度こそ
今度こそウチに庭猫を!!」
と喜び勇んだあの日。
私の父はリストラにあい庭の無い長屋に引っ越す事になった。
そして今
今度こそ高額報酬の仕事をし終えて念願の庭猫を。
なはずが
何故か砂漠の真ん中で
野良猫になる前の状態のチビ猫を
日々眺めるだけの毎日が続いている。

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生物はその進化の過程において
幾つもの必然と奇跡的な分岐を経ている。
人間とて例外ではなく
もし氷河期が来て恐竜が絶滅しなかったら
いや
そもそもこの緑と水の惑星が存在しなかったら
果たして今日の栄華さえ有り得たかどうかさえ疑問なのだ。
その栄華と繁栄を極めた人類さえ
自らの愚考により衰退の一途を歩むしかなくなっている
西暦2400年頃のお話。
愚かな人類を尻目に猫達は独自の進化を遂げ
砂漠と猫の惑星と呼ばれる程になっていた。
果たして彼らは一体何処から来て何処へ向かうのだろうか?
そしてこの物語はどこへおちつくのだろうか。
 
「某国のEです 」エピソード7~猫の惑星~
act.8 A DAY IN THE LIFE
 
この物語はフィクションです
 
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