決断。
「新しい環境で挑戦してみたくなった」
久しぶりに雑誌の対談記事で見た彼女は
随分と晴れやかな顔で笑っていた。
確か去年の今頃は
代表のトップチームに選出されて
日本サッカー協会が主催する
JFAアカデミーの一期生として早くから注目され
各年代の代表チームの主軸としていやエースとして活躍し
一昨年の夏には
「若くて強くて可愛らしい」ヤングなでしこの中心選手として
メディアにも引っ張りダコだった彼女。
しかし実際には厳しい現実とずっと向かいあってきた。
そんな彼女が出した答え。
二部リーグの社会人チームへの移籍。
午前中は仕事をして午後から練習の生活
今までずっとサッカー中心でやってきた彼女にとっては
何をするにも戸惑うことも多くあるだろう。
それでも移籍したチームには
アカデミー出身の気心も知れた仲間もいるし
全て親会社所属のチームだから
必要以上に同僚に気兼ねすることなくサッカーができる。
何より
これからの日本女子サッカーの中心にいるべき彼女には
地域の方々に支えられている社会人チームという
日本で女子サッカーをする殆どの子が立っている現状を
ただ知っている情報としてではなく
ただ知っている情報としてではなく
その目でちゃんと見て
現実として体感しておいて欲しいから
現実として体感しておいて欲しいから
僕はとても良い経験だと思います。
彼女がそのインタビューで語っていた通り
「デビューが早かった分、多少の遠回りも良いかもしれない」
今は自分を望んでくれるチームで
しっかりとサッカー選手として社会人としての経験を積んで
また代表チームに戻ってくればいい。
リズミカルかつアクセントの効いた流れるようなドリブル
両足で同じようにボールを捌けるキックのスキル。
ここ一番でボールが回ってくる運。
僕が彼女を始めて見た時感じた
僕が大好きだった頃の前園君がピッチに戻ってきたような感覚
彼女の持つ彼女にしかできない才能は
彼女の持つ彼女にしかできない才能は
多少の回り道くらいでは決して色褪せたりしないはずだ。
2020年
2020年
東京オリンピックで一番キレイな色のメダルを目指すチーム
のエースはやっぱ彼女であって欲しいから。
のエースはやっぱ彼女であって欲しいから。
2015年早春
太陽の子の新たな挑戦が始まる。