きっと47なのね。

気分はお兄ちゃんですが47歳らしいですよ。

瞬間。

サッカーの中継やニュースにおいて
よく勘違いしたTVのアナウンサーやキャスターが
テクニックのあるアタッカーの事を
ファンタジスタと呼んだりするコトがありますが
その呼称は優れたゴールハンターや
テクニシャンに対する総称ではないと僕は思っている。
ファンタジスタとは限られた一握りの
本当にファンやチームメートに認められ
サッカーの神様に愛された選手のみに送られる称号なのだ。

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それは今から3年前の夏の日。
ドイツにて行われていた女子サッカーW杯の予選リーグ
日本の初戦
相手はニュージーランド
あの不確定要素の高い楕円のフットボール
いとも簡単に扱ってしまう国なのだ。
僕はとても接戦を予想し仲の良いアラフォー親父たちに
「見て応援しなければ殺す」と言い
試合前の展望どおりに一進一退の攻防が続く
そんな中
途中交代にて登場した小さなFWによって
大きく試合が動いていく。
最初は少し遠慮がちにボール回しに参加していた彼女。
なでしこの攻撃を掌握するレジスタから
「前へ!」「下がるな!」「仕掛けろ!」
厳しい叱咤とともに供給される絶妙のパス。
彼女がボールを持つたび
ポジションを確認し微修整してくれる
最終ラインを統率するディフェンスリーダー。
いつの間にか後をカバーしてくれるバランサー。
「ボールを失ったっていい
多少バランスを崩したっていいから迷わず行け」
願いが想いが届いた瞬間。
突然スイッチが入ったように相手のゴール前
ペナルティアークギリギリの密集地帯にドリブルを仕掛ける。
あの瞬間
僕だけでなくあのシーンを見ていたきっと誰もが
小さな体で大きな相手に挑む彼女のプレーに見入っていた
ハズだ。
そして与えられた日本へのフリーキック
自分から仕掛けた密集地域へのドリブル侵入。
ノーファール
もしくは故意のダイビングだって取られかねない中
サッカーの神様が彼女に微笑んだ瞬間。

 

「大事に大事にいきました」
試合後のインタビューにて
フリーキックを決めたレジスタが語った言葉。
それが全てを物語っていた。
そしてその日を境に
今まで日本サッカー界にイケズだったサッカーの神様が
なでしこには少し優しくなったように僕は思う。
今現在
日本女子サッカー界に初めてもたらされた
天性のファンタジスタは
自らが覚醒した地ドイツにて静かにその牙を研いでいる。
前回は連れていってもらったW杯。
でも今度は
来年のカナダへは
自らの力でたどり着かなければ為らないから。
もう愛らしいリトルマナではなくていい。
仲間に信頼されるFWになって
サッカーの神様に成長した姿を見せに行こうね。