圧巻。
あまりにも強過ぎた。
自国開催のワールドカップ決勝トーナメントで敗れ
オリンピック出場権を逃した彼女たちの執念とか
元世界女王の意地なんて軽々しく言えない。
まったく生まれ変わった姿がソコにはあった。
前半はなんとか互いに拮抗した試合に見えていたのは
彼女達が最後のギアを入れる前だったから
そして後半開始すぐに
トップギアに切り替わった彼女達が見せたものは
世界女王の座を奪ったチームを蹂躙する為に
この数年間で築き上げて来た
まさに他を圧倒するべき力を備えた
とてつもないパワーとスピードと感性のサッカーだった。
それは
現世界女王のプレートを頂くなでしこ達が
辿ってきた道のりと同じもの。
強くなければ世界の舞台で勝ち抜き続けなければ
注目されなくなってしまう。
代表チームから一般レベルのアマチュアチームまで
しっかりと意思統一して一つの目標に向かい取組み続けた結果。
90分間ボールも人も動き続けるサッカーに対抗する為
元世界女王のプライドをかけて辿り着いた答え。
まさに圧巻だった。
ただ幸いな事に
来年のカナダまではまだ一年の時間がある。
例え敵わないまでにも
なんらかの対抗策は打ち立てられる時間と
対策を講じられる指揮官と
何よりひたむきさと情熱では決して負けない
頑張り屋さんのあの子達がいる。
足掻いてもアシラワれしがみついてもはじき飛ばされ
ボールが頭の上を通り過ぎていく
最初のお姉さん達が受けた悔しさ痛さを
改めて痛感させてもらえたいい機会と捉えられれば
そんなに悲観する事は無いと僕は思う。
だってあの子達を信じるって僕はずっと前に決めているから。
それが今のメンバーの進化と次なる力の融合による
ステキな化学変化であってくれれば
なお嬉しいけど。
ちなみに
昨日書いた試合後の脱力感は
試合を中継していたテレビ局の○嶋君のせいが8割。
申し訳ないけどしゃべりすぎ。
「ラジオじゃないんだから!」って
何度もツッコミたくなったじゃん。
サッカーをよく知っているのと実況が上手いのはイコールではない。
まぁメッシ対ネイマールを連呼した某局よりは
随分とマシではあるんだけどさ。