まだ49なんだからね。

気分はお兄ちゃんですが49歳らしいですよ。

刺繍。

寡黙にそして頑なに

自分のプレイスタイルを貫く事で
サッカー選手としての主張を続けてきた君が
トレードマークでもある黒いスパイクに
刺繍を施し覚悟を世間に発信してからもうすぐ3年。
クールなまでに
取材や試合後のインタビューでも
感情を露わにはせず淡々と言葉を選んできた君が
人目をはばかることなく
涙を流しながら
「せっかく来てもらったのに
こんなに応援して貰ったのに勝てなくて申し訳ない」
と語った開幕戦からもうすぐ3年。

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日本を代表する力を持つ
世界に誇るべき素養をも持ちながらも
何故か代表とは縁の遠かった
サムライブルーの心臓と呼ばれるプレイメーカーとは
また違った種類と精度のパスを生み出す
東北が生んだ日本屈指の天才パサー。
君が君であるがゆえに
魂のストライカー中山隊長のように
メディアに頻発に取り上げられることもなければ
日本初のファンタジスタの俊のように
代表で10番を背負うことも無かったけれど
そんな君だからこそ
覚悟と共に「東北人魂」と刺繍されたスパイクを履き
サッカー以外の競技のイベントにも積極的に参加する姿は
改めて君の思い願いの強さを感じます。
 
でもね満男君。
僕は
君の背中を追ってピッチに立った子ども達には
サッカーの神様が息吹を吹き込んだ
由緒正しきあのチームのジャージを纏った君が
チームの真ん中に君臨し躍動することこそ
何よりもの元気の元になるんじゃないかって思うので
今年もまた君のそのスパイクから
一本でも多く
痺れるようなパスが放たれることを願ってやみません。
去年も同じようなコトを書いたけど
来年の今日もまた
年に一度の君への激励と感謝の手紙が書ける事を
楽しみにしています。
 
平成26年3月11日
東北が生んだ日本屈指の天才パサーの熱き志に
心から敬意を込めて。