挑戦。
今から少し前の話。
ドイツのW杯にてなでしこが金メダルを獲った時
出湯の里の情熱を胸に戦うレジスタが
ホームタウンに戻った時に言った言葉があります。
「これでやっと最初の恩返しができただけ。
10年もかかっちゃって申し訳ない。
それにこんなんじゃ全然足りない」
町のスタジアムの規格が足りず
ただ距離が近いと言うだけの
さして縁や交流があるわけでもない町での開幕戦から
始まった今シーズンの彼女達の戦い。
大方の予想通り苦戦と困難の連続だった。
それでも
それでも
来年もまたディビジョン1のピッチに立てる事。
例え入れ替え戦でのギリギリの勝利だったとしても
昇格1年目のチームが
しかも学生単独のチームが手にした権利だとするならば
僕は上出来な結果だったと思うよ。
代表選手やプロ契約選手を何人もかかえる
常勝軍団を筆頭に上位のチームには
あっさりとあしらわれたディビジョン1で戦う事の厳しさ。
県内の様々なイベントに参加してチームアピールをして
改めて有難く思った応援してくれる人の温かさ。
様々な経験を糧に来年もう一度挑戦できる
デビジョン1の試合で活かせるといいね。
そしていつの日にか
全国の高校の先生やチームの監督が
「大学でも本気でサッカーしたいなら吉備国際」
って言ってくれるようになった時が
応援は裏切られない事を証明し続けるキミ達の挑戦の
第一歩目が終わる時だと思うんだ。
そしてその時にはもう
キミ達がチーム名に冠した町の名前も
きっとフリガナなしでも読んでもらえるようになって
出湯の里の情熱の濃紺ジャージのチームと
名実共に岡山ダービーを戦える日が来る事を
僕は信じて待っているよ。