まだ49なんだからね。

気分はお兄ちゃんですが49歳らしいですよ。

画素。

「写真のキレはレンズによって決まります。」

誰が言い出したのか分からないこの理論ですが
あながち間違いではありません。
俗に言うF値の小さいクリアなレンズ程
そしてレンズの口径が大きい程
ヌケの良いキレのある写真が生まれる率は高くなります。
そしてフィルムの持つ粒状性。
アナログカメラの時代はプロユースの中判サイズ以上のフィルムを
一般アマチュアユーザーの方が使う事は
よほどマニアックな方以外は無かったのですが
デジタルカメラにおいてはこのフィルムに変わる部分を
カメラに搭載されたCCDが果たしています。
そしてその能力を比較する値として画素数と言う単語が用いられます。
 
これが一般ユーザーの方の誤解を結構な割合で生んでしまうのですが
他に表記のしようがないと言うジレンマもあります。
簡単に言えば画素数が大きければ大きい程しっかりとした画像
と言う事になるのですが実際問題として
写真にプリントしたりする際にそんなに大きな画像がいるか?
というとそうでもなかったりするのです。
例えばL版サイズやハガキサイズの写真プリントには
約200万画素(1600pix X 1200pix)あれば十分ですしA4サイズでも
約600万画素もあればソコソコきれいなプリント結果が得られます。
逆に1000万画素あるカメラで撮影しても保存画質を
800pix X 600pixで保存してしまっては
L版サイズでさえ荒れた画質のプリントになってしまいます。
大切なのはカメラの持つ能力を理解する事と
必要に応じたデータを作ると言う事です。
 

f:id:tk1969:20130723202500j:plain

うちの職場でもよく聞くのが
スマホで撮ったのにまったく画像がキレイじゃないとか言うの。
最近のスマホさんは画素数の大きなCCDを搭載してますが
それを保存する時に写メ用のサイズとかで保存した場合
小さなデータになってしまいますから
スマホの画面やパソコンでみたらソコソコな感じでも
写真プリントにすると拡大率がでてまったくキレイじゃなかったり
でも全部デカいデータで保存してたらあっという間に
データの保存容量がいっちゃいます。
ちなみに僕のPENちゃんは1200万画素なんですが
ココに画像をアップする時はかなり縮小リサイズしないといけません。
更にデカい画素数の職場のカメラで撮る運動会のスナップなんかは
注文を2Lくらいまでって決めてるんで
最初から2000pix X 1400pixくらいに画素数を落として保存
のモードで写してます。
つまりはね
一般家庭で使うカメラだったら800万画素超えたら一緒なのよ。
卒アルに使うくらいの印刷用データとしても一緒。
A1とかB1のポスターを全面で使わない限り
ただただ保存データがデカくなって
開く時にパソコンが重くなるだけの場合が多いの。
 
では何故カメラメーカーは画素数を上げてカメラ売るのか?
一つはそうしないと保存媒体が回転しないから。
だってもうフィルムで荒稼ぎできんからね。
DVDメディアとかSDカードとかで儲けるしかないのよ。
世の中そんなもんっす。
&1600万画素を超える写真がいる時は
ミラーレスやAPS-C規格の一眼ではなく
クソ高いお値段のプロユースのフルサイズ一眼機じゃないと
そしてそれを使いこなせる人じゃないと
画質が飛躍的に向上する事はありません、残念ながら。
いきなりフェラーリ買っても乗りこなせなかったり
一般道では殆ど性能を発揮させられないのと一緒です。
ただ家電量販店のお兄さんやお姉さんは
絶対的にそんな説明してくんないので
高い買い物をする時はその道のプロに相談するなり
お店の人に「ウチには知り合いにプロがいます」的な
情報を伝えてさしあげる事が肝心です。