空色。
僕にはどうしても忘れる事の出来ない後姿がある。
日本があと一歩のところで出場権を逃した
サッカーW杯アメリカ大会の決勝戦で
日本でも早朝から放送されていたあの決勝戦で
世界一有名なPK失敗と言っても過言ではない
ゴールバーの上を高くボールが過ぎて行った後に
腰に手をあててうつむく背番号１０の背中。
地中海沿岸地方の澄んだ空の青。
アズーリの名を冠する代表チームや所属クラブで
何度と無くPKを決めてきた彼が
当時は誰よりもPKを決めてきた彼が
たった一度おかしてしまった失敗によって
PKを外した選手として有名になってしまうくらいに
衝撃的だったあのシーン。
誤解されている方も多いので一応書いておきます。
彼が蹴る前の時点ですでにイタリアはビハインドだったのだ。
彼が外してしまったからイタリアは優勝できなかった。
それは事実ではあるけれど
それでももしあの時、彼がPKを決めていても
イタリアが優勝していた訳ではないのだ。
だからこそ僕は彼のファンとして
次に外して悲劇を背負う選手が出るのならば
稀代のファンタジスタをサッカーの神様が指名したと
思う事にしています。
