振袖。
あれは確か去年の夏頃の話だったか
大本命の大学に合格したのとカメラ女子デビューを記念して
可愛いピンクのPENちゃんをフルセットでゲットし
父ちゃんの夏のボーナスをガッツりウチの会社に貢がせた時
成人式にはママの着物にするなんて殊勝な事を言ってたのも束の間で
ウンザリするくらい送られてきたらしい
衣装屋さんからのDMや
たまたまウチの店に来た時に僕の机で見かけた
作りかけのウチの衣裳部さんの貸衣装の案内を見てるうちに
ローラが着てた振袖をきてみたいって思うのもいた仕方ないと思うよ。
それでも今年の3月
ウチの衣裳部さんの新作衣裳展示会に来た時に
張り切って合わせてみたローラ仕様の振袖がイマイチ似合わなくて
役員さまから
「せっかくお母さんの良い振袖があるんだし良く似合ってるんだし
生地も仕立ても今売ってる振袖とは全然違うのよ」
みたいな説得をされただけですんなり納得するなんて
「ウチだってピンクのドレスが着たいもん」
ってパンツ1枚で泣きながら地団駄踏んでた子が
随分と大人になったもんだな。
ただ
いつも思う事なんだけど
いくらウチの会社の役員さまに
帯周りだけ新調したら随分今風になるわよ
とアドバイスされたからって
しかもGW中に京都でウチの衣裳部さんの取引先の展示会があるからって
せっかく祝日をまぬがれた貴重な木曜日に
僕まで同行させる必要が果たしてあったのでしょうか?
役員さまの前で
「おじちゃんに一緒に見たててもらったら安心だね」
とか迂闊に口走らないで欲しかったです。
って言うかこれで
サオリンの時も断れないの確定じゃん。
車で一緒に行ったら交通費かからないとか言う
問題じゃありません事よ。