紹介。
ダイアリー版では有名な話なのですが
ウチの職場の町の北の端には「平和な邑」と表記している地区があり
1学年に20人程度で1クラスの小規模なので
町の中心部に比べたら割高になってしまう卒アルを
「値段が高い」とかクレームが出るどころか
「こんなに少人数の学校なのにちゃんとしたアルバムができる」
と言って喜んで下さるPTAのある小学校があって
少しでもウチの売り上げに協力しようと
運動会には写真用のカメラは持って来ないようにして
僕の写したスナップを町の中心部の小学校をはるかに凌駕する程
注文を出して下さったり
「仙台で印刷してるんだったらアルバム代もう少し高くても良かったのに」
って言ってくださる保護者の皆さまによって
小学校6年生になって卒業アルバム用の写真を写す時に
写真屋さんに「全力で飛べ」と言われたら全力でジャンプを繰り返し
「本意気で走れ」と言われたらOKが出るまでダッシュができて
卑怯なカブリモノで笑わされたら本気で笑い転げてくれる
素直で素朴な田舎の子ども達が純粋培養されています。
そんな平和な邑の小学校に去年転任されてきたT先生は
もうすぐ定年間近の大ベテランなのですが
実は若い頃にも一度この小学校に赴任されていた時期があって
今の子ども達の保護者の中に教え子がたくさんいます。
それは先生の長い職歴を考えれば当然なのかも知れませんが
過疎化が進む田舎地方の現状に置いて
大学などの進学で一旦は邑を出て行っても
ちゃんと生まれ育った自分の家に帰ってくる率が非常に高いのも
僕があの地区を平和な邑と表記している理由でもあります。
そんな小さなド田舎の小学校に今年度から
その小学校の卒業生で僕の作った卒アルを持っている
新任の先生がやってきました。
今日の昼休みに新年度の挨拶がてらお邪魔したとき
子ども達から下の名前に君づけで呼ばれている僕を見つけ
その子ども達に年上の人に対する言葉遣いを注意するでもなく
「お久しぶりです、相変わらず人気者ですね」
みたいな感じで挨拶してきてくれたのが嬉しかったので
ご褒美として
彼が6年の時に写した卒アルの個人写真の
一番変顔をTシャツにプリントして運動会の時に着る
もしくはA1に引き伸ばして僕の待機場所に貼る
の「どっちか好きな方を選びなさい」って聞いたら
「さすがに勘弁して下さい」って笑ってたので
もれなく両方してあげるってのもアリかな?って思っています。