まだ49なんだからね。

気分はお兄ちゃんですが49歳らしいですよ。

手紙。

満男君へ。

君が東北人魂と刺繍されたスパイクをはいてから

もう2年の時がたとうとしているんだね。

震災の直後から

かの地の方々の為に走り続けた君。

選手としても人間としても様々な葛藤があった事と思います。

サッカーチームとしては

かの地の名を背負う

ゴールデンイエローのジャージを纏うチームが

クローズアップされていたけれど

君がそのキャリアを捧げてきたチームも

何より東北の地で生まれ育った君だからこその

復興へかける想いは僕には想像もつかないくらいだと思う。

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あれから2年。

僕はまだかの地へは行けずにいるけれど

それでも僕の写した子ども達の思い出がいっぱい詰まった

卒業アルバムを僕の思い通りの形に仕上げてくれる

僕にとってはかけがえの無い印刷屋さんから届けられた

ユメヲツグモノを見返すたびに

君の言う

「復興に一番重要なのは子ども達の笑顔」

という言葉が思い知らされます。

 

だからこそ満男君。

東北が生んだ日本屈指の天才パサーがピッチの上に君臨する事が

君の活躍を楽しみにいている子ども達に

何よりの笑顔と勇気を与えられると僕は思います。

常に勝利を求められ続ける君のチームでは

ゲームに出る事さえし烈な争いがあるのは承知の上で

それでも僕は

1本でも多くのパスが君の黒いスパイクから生み出される事を

願わずにはいられません。

 

平成25年3月11日。

今年もまた決意と覚悟とともに走り続けるであろう

天才パサーの闘志に敬意を込めて。